焼き魚や鍋など和食に使われることが多い大根おろし。
さっぱりとした味わいと、ふわっとした食感が魅力的ですよね。
大根をたくさん手に入れた方は、大根おろしにして食べるという方も多いのではないでしょうか。
そこで気になることが、大根おろしの保存方法です。
今回は、大根おろしの適切な保存方法や美味しく食べるための解凍方法をご紹介します。
その他にも、大根おろしに向いている部位や大根の葉の保存方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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大根おろしの冷凍して保存が便利!
大根おろしが余ってしまった場合は、冷凍での保存をおすすめします。
冷凍庫で保存された大根おろしは、約1ヶ月の保存が可能です。
しかし、黄色や茶色く変色していたりカビが生えている場合は食べることができません。
見た目だけでなく、異臭がした場合も腐っている可能性があるのでよく注意しましょう。
大根おろしの冷凍保存方法
使いたい時にその都度大根おろしを作るのは、手間がかかってしまいますよね。
大根おろしはまとめて作って冷凍保存をすると、手間もかからず忙しい時にも役立ちます。
正しい冷凍保存方法を理解して、便利に美味しく大根おろしをいただきましょう。
基本的な冷凍保存方法は以下の通りです。
- ザルに大根おろしを入れ、水気を切る
- 大根おろしを小分けにして、ラップで包むあるいは冷凍用の保存袋に入れる
- 平らにならし、空気を抜いて口を閉じバットにのせて冷凍庫にて保存する
小分けにして保存することで、少量使いたい時に大変便利になります。
金属製のバットがあると、すばやく冷凍することができるのでおすすめですよ。
上手く保存するための4つのポイント
ここからは、大根おろしを上手く保存するポイントについて解説していきます。
コツを掴んで、美味しさを逃がすことなく保存しましょう。
大根おろしを作ったら、時間を置かず、すぐに冷凍しましょう。
時間が経ってしまうと、独特な大根の臭いが強くなってしまい質が落ちてしまいます。
大根をおろしたら放置せず、すぐに冷凍するのがおいしく冷凍するコツです。
なるべく平らに薄くして冷凍しておくと、解凍時間も短くなります。
またラップでボール状にして冷凍する方法や、製氷皿を使って小分けにする方法もあります。
大根おろしを冷凍する際は、しっかりと密閉しましょう。
空気に触れると質が落ちてしまい、味にも影響が出てしまいます。
水気を切り過ぎてしまうと筋が張ってしまい、解凍後食感が悪くなってしまう。
そのため適度に水気を残して、冷凍するようにしましょう。
冷凍した大根おろしを解凍する方法
冷凍した大根おろしを解凍する方法として、自然解凍と電子レンジの2種類があります。
自然解凍する場合は、前日の晩から冷蔵庫へ移しておきましょう。
食感がほとんど変わらずみずみずしさも感じられるため、おすすめの解凍方法です。
解凍すると大根の辛味が少なくなり、やさしい風味となるため食べやすくなるでしょう。
電子レンジの解凍モードを使用すると、急いでいる時もすぐに解凍することができます。
ただし加熱しすぎると食感が変わってしまうので、注意が必要です。
大根おろしに向いている部位とすりおろし方
大根の部位によって、大根おろしの味わいに変化があることをご存じでしょうか。
また、部位だけでなくおろし方によっても辛くなったり、マイルドな味わいになったりと味に変化をもたらします。
ここからは、大根おろしに向いている部位やすりおろし方についてご紹介。
好みの味を作るために、部位の味をしっかりと把握しておきましょう。
部位によって味が違う
大根は上部の葉っぱに近い部分が、水分量も多く甘いとされています。
一方、下にいくにつれて水分量も少なくなり辛味が強くなります。
大根おろしを多く使用する料理や辛味が少ない大根おろしが好みであるという方は、上部がおすすめです。
中央部は水分も多く、甘みと辛味のバランスも丁度よい部位です。
辛味の強い大根おろしを作りたい場合は、下部を使用しましょう。
生で食べると辛味がダイレクトに伝わりますが、大根おろしにすることで程よい辛さへとなります。
辛味を活かして薬味として使用する場合に、おすすめです。
すりおろし方によって味が変わる
大根おろしは、すり方によっても味に変化が生まれます。
今回は、2種類のすりおろし方法をご紹介。
辛味がマイルドになるすりおろし方は以下の通りです。
- 葉っぱに近い上部の大根を縦に切る
- 断面部分をおろし金に当てて、繊維に沿うようにおろす
さらに辛味を抑えたい場合は、おろしてから少し時間を置いてから食べることをおすすめします。
また、通常のおろし器よりも荒い歯がついた「鬼おろし」を使用すると、甘みのある大根おろしを作ることができます。
辛味のあるすりおろし方は以下の通りです。
- 大根の下部を横向きに切る
- 断面部分をおろし金に当てて、繊維に逆らうようにおろす
すりおろした直後が最も辛味が出やすいので、辛さを味わいたい場合はすぐに食べるようにしましょう。
大根の葉も冷凍保存できる?
大根の白い部分だけでなく、葉も冷凍保存することができます。
葉を残したまま放置しておくと、栄養素が吸い上げられてしまうので大根を買った後はすぐに葉を切るようにしましょう。
また、大根の葉はビタミンCや葉酸などの栄養価も豊富であり、ふりかけや漬物として楽しむことができます。
ここからは、大根の葉の冷凍の仕方として2種類の方法をご紹介します。
生のまま冷凍保存する方法
大根の葉を生のまま冷凍保存する方法は、以下の通りです。
- 大根の葉を水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る
- お好みの大きさに切り、冷凍できる保存袋に入れて空気を抜いて口を閉じる
- 金属製のバットにのせて冷蔵庫で保存する
忙しい時や、大量に大根の葉があるけど、すぐに調理する時時間がないという時は、上記の手順でそのまま冷凍することができます。
凍ってしまうと大きな塊になり、使いにくくなる可能性があるので、冷凍庫に入れて1時間程度時間が経ったら、袋の上から葉をほぐすようにしてくださいね。
加熱せずに生で冷凍すると、大根の葉本来のシャキシャキとした食感を楽しむことができます。
生のまま冷凍した場合、保存期間は約1ヶ月程度となります。
茹でてから冷凍保存する方法
大根の葉を茹でてから冷凍保存する方法は以下の通りです。
- 大根の葉を水で洗う
- 大きめの鍋に湯を沸かして塩を入れる
- 沸騰したら大根の葉を入れ、 2~3分茹でる
- 茹で終わったら水気をしっかりときり、キッチンペーパーで水分を取ってから保存袋に入れて冷凍する
アクがある大根の葉は、茹でることでアクが抜けて食べやすくなります。
1リットルの湯に対して、小さじ1の塩を入れましょう。
茹でて冷凍した場合も、保存期間は約1ヶ月程度です。
一度加熱しておくことで、どのような料理にも使いやすくなります。
ただし生のまま冷凍したものよりも水分を含んでおり傷みやすくなっているので、早めに食べるようにしましょう。
まとめ
大根おろしと大根の葉の美味しさを長持ちさせる冷凍保存方法についてご紹介しました。
さっぱりとした食感が魅力の大根おろしですが、正しい冷凍保存を行うことで、解凍後も食感や風味を失うことなく味わうことができます。
また、大根おろしの辛さもすりおろし方や大根の部位によって異なることがわかりました。
見落としがちな大根の葉も冷凍保存することができるので、手軽に料理に使うことができます。
大根を余すことなくいただくための参考になれば、嬉しいです。