下処理に手間がかかるごぼう。 できれば一気に処理して、保存しておきたいですよね。
そこでおすすめなのが、冷凍保存です。 冷凍保存すれば約1か月は保存できます。
しかし、適切な下処理を行わないと食感や風味が損なわれてしまうことも。
そこでこの記事では、ごぼうの風味や食感を損なわずに冷凍保存するポイントをご紹介!
新鮮なごぼうの見分け方についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ごぼうは冷凍しても大丈夫?
ごぼうは冷凍しても大丈夫です。 ごぼうを美味しく長く楽しむためには、冷凍保存が最適な選択といえます。
しかし、ごぼうの食感や風味を損なわないためには、いくつかのポイントを押さえることが重要。
ごぼうの美味しさをキープするための適切な下処理や、覚えておきたいことについて解説します。
下処理に注意すれば栄養素は大きく低下しない
ごぼうは適切に下処理すれば、栄養価を損なわずに冷凍可能です。
ごぼうには、水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれています。 これらの食物繊維は、冷凍しても栄養素が低下しません。
しかし水溶性の栄養素は、解凍時の水分と一緒に流れ出てしまいます。
ごぼうの栄養素をできるだけ減らしたくない人は、アク抜きで水にさらす時間を30秒程度にとどめ、キッチンペーパーで水気をしっかりとってから冷凍しましょう。
ごぼうの栄養素については↓↓
食感は多少変化する
ごぼうは、冷凍し解凍すると食感がふにゃふにゃになってしまうことがあります。
食感が変化してしまう理由は、水分です。
ごぼうの繊維の間にある水分が結晶化し、組織が破壊されます。
それにより解凍時に水分を内側にとどめておけず、ふにゃふにゃした食感になってしまうのです。
ごぼうのシャキシャキとした食感をできるだけキープしたい人は、解凍せずに凍ったまま炒めたり煮込んだりしましょう。
凍ったまま調理することで、水分が余分に抜けるのを防げます。
また、冷凍前に軽く火を通すのもおすすめです。
1分ほど茹でた後、しっかり水分を切って冷凍することで、解凍後もシャキシャキした食感がキープできますよ。
ごぼうを冷凍で保存する方法
ごぼうの冷凍保存は、大きく以下の3つに分けられます。
それぞれの、美味しさをキープするためのポイントを解説します。
生のまま冷凍
ごぼうは、生のまま冷凍が可能です。
しかし細かく切ってしまうと水分が逃げやすく、食感が損なわれてしまいます。
そのため生のまま冷凍する場合は、ささがきよりもぶつ切りで大きくカットしましょう。
- よく洗ったごぼうを4~5cmのぶつ切りにする。
- 水にサッとさらしてアク抜きする。
- キッチンペーパーで水気をしっかり拭きとる。
- 1個ずつラップで包み冷凍用保存袋に入れる。
ゆでてから冷凍
時間があるときは、下ゆでしてから冷凍保存がおすすめです。
下ゆでをしてから冷凍することで、調理時に味が染み込みやすくなります。
しかし長時間水にさらすと栄養が溶けだしてしまうため、注意が必要です。
アク抜きは30秒~長くても5分程度にとどめましょう。
- ささがき・千切り・乱切りなど、調理しやすくカットする。
- ボウルに水とカットしたごぼうをいれ30秒~5分アク抜きする。
- 鍋に水とごぼうを入れさっと茹でる。(ささがき:1~2秒・乱切り:3~5分)
- ザルにあけ粗熱をとる。
- キッチンペーパーで水気をしっかり拭きとる。
- 少量ずつラップに包み冷凍保存袋に入れる。
調理してから冷凍保存
きんぴらごぼうやごぼうの唐揚げなど、ごぼうがメインの料理は調理後に冷凍もできます。
しかし、ここでも注意したいのが水分です。
余分な水分が残った状態で冷凍すると、ごぼうのシャキシャキした食感が損なわれたり、栄養が溶けだしてしまったりと美味しさが半減します。
調理後に冷凍保存する際も、余分な水分をしっかり取り除きましょう。
また保存する際は、ラップで小分けに包むのがおすすめです。
小分けにしておくことで、もう一品ほしいときやお弁当など、必要なときに必要な分だけ解凍できるので便利ですよ。
冷凍ごぼうの変色を防ぐ方法
ごぼうはアクの多い野菜であることから、切り口から黒く変色します。
ごぼうの変色の原因は、ごぼうに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールの酸化です。
変色したごぼうは食べても問題ありませんが、できるだけキレイな見た目で保存したいですよね。
そこでおすすめなのが、酢です。
アク抜きの際に、大さじ1杯の酢をプラスするだけでごぼうの変色を防げます。
酢がない場合は、レモン汁でも代用可能です。
簡単なひと手間で、ごぼうの見た目を美しいまま保存できるので、ぜひ試してみてください。
冷凍ごぼうの調理方法
冷凍ごぼうは、凍ったまま調理するのがおすすめです。
レンジで解凍もできますが、水分が抜けてふにゃふにゃとした食感になったり、水分と一緒に栄養が溶けだしてしまったりします。
凍ったまま調理することで、余計な水分が抜けるのを防げるのです。
また時間が経つと酸化が進み、黒ずんでしまうため作り置きには向いていません。
必要な分だけ調理し、早めに食べきりましょう。
鮮度のよいごぼうの見分け方
ごぼうを長く、美味しく保存するなら、鮮度のものを選びましょう。鮮度のよいごぼうには、いくつかの特徴があります。
まず1つ目は、太さができるだけ均一なものです。
太さは太ければよいというわけではありません。太すぎるものは育ちすぎており、中に「す」を作っている可能性があります。
太さは、10円玉程度を目安に選びましょう。
2つ目は、細かいひげ根が出ていないものです。
ひげ根が多いものは、古い可能性があります。
また栄養たっぷりの土で育ったごぼうは、ひげ根が少ないといった傾向も。
ごぼうを選ぶ際は、ひげ根に注目してみてください。
またごぼうの美味しさを長く楽しむなら、土付きのものがおすすめです。
洗ってあるものは下処理が楽ですが、乾燥が進み日持ちしません。
土で覆われていることで、乾燥を防ぎ風味や鮮度が長持ちしますよ。
鮮度が良いごぼうが買えたら、適切な下処理をしておいしく食べたいですよね。
↓次の記事↓では、ごぼうの下処理について詳しく紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
まとめ
ごぼうの風味や食感を損なわずに、冷凍保存するポイントを解説しました。
冷凍保存する際は、水にさらす時間を短くすることで、栄養が溶けだすのを防げます。
また、アク抜き時には、大さじ1の酢またはレモン汁を加えましょう。
そうすることで、ごぼうの変色を防ぎ、見た目も美しいまま保存できます。
さらに、食感を損なわないためには、凍ったまま調理するのがおすすめです。
余計な水分が抜けるのを防ぎ、ごぼうのシャキシャキした食感が楽しめます。
冷凍ごぼうは、時短になるうえ、さまざまな料理に活用できるので、ぜひ常備しておきましょう!