皆さんはごぼうの賞味期限を考えたことはあるでしょうか。
「結構前に買ったものだけど、まだ食べられるかな」「長持ちするためにはどうやって保存すればいいのかな」と悩んだ経験はあると思います。
ごぼうの美味しさや独特の食感を最大限に楽しむためには、適切な保存方法を把握することが重要です。
そこで今回は、ごぼうの保存方法や傷んでしまったごぼうの見分け方についてご紹介します。
フレッシュな状態を長く保つために、ぜひ参考にしてみてください。
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ごぼうに賞味期限はある?
ごぼうに限らず、生鮮食品には賞味期限の表示義務がありません。
しかし、賞味期限がないからといって、いつまでも美味しく食べられるわけではないでしょう。
見た目は変わらなくても、中身が傷んでいたということも考えられます。
生鮮食品でも美味しく食べられる目安はあり、保存方法により期間が変わります。
ここからは、ごぼうの正しい保存方法をご紹介します。
少しでも長持ちさせるために、ポイントを把握しておきましょう。
【保存方法】常温/冷蔵庫
常温、冷蔵庫ともに土付きのごぼうは約1〜2週間、洗いごぼうは約1週間が保存期間です。
ごぼうは野菜の中でも乾燥しやすいので、温度管理に気を付けましょう。
- 土付きのごぼうの場合は新聞紙に包み、根元の方を下にして野菜室あるいは直射日光が当たらない冷暗所で保存。
- ごぼうを切って保存したい場合は、断面に土を少し付けて新聞紙で覆う。
- 洗いごぼうの場合は、新聞紙あるいは湿らせたキッチンペーパーに包み、ラップにくるんだりビニール袋に入れてから野菜室に立てて保存。
洗いごぼうは土付きのごぼうと比較して、傷みやすいので注意してください。
土付きごぼうでも、洗いごぼうでも湿った状態を保つようにし、立てて保存するのがおすすめです。
【保存方法】冷凍
冷凍保存する場合のごぼうは、約2~3週間が保存期間となります。
生のごぼうも加熱したごぼうも、どちらも冷凍での保存が可能です。
- 生のごぼうを冷凍する時は、皮を取り除き切った状態のものを冷凍用の保存袋に入れて保存。
加熱した状態のごぼうを冷凍したい場合は、あらかじめ下茹でしておきましょう。
- 薄く切ったごぼうは約1分、大きめに切ったごぼうは数分茹ででる。
- しっかり粗熱を取って、冷凍用の保存袋に入れて保存。
冷凍する場合は、小分けにしておくと調理する時に使いやすいのでおすすめです。
調理する際は、凍ったまま炒め物や煮物、スープに入れて使うことができます。
サラダとして使用する場合は、自然解凍するようにしましょう。
冷凍保存の詳しい方法は↓こちら↓を参考にしてみてくださいね。
【保存方法】天日干し
ごぼうの水分をしっかり飛ばし、乾燥させると約1ヶ月~2ヶ月の保存が可能です。
天日干しをする場合は、切ったごぼうを使用するようにしましょう。
- 千切りやささがきなど薄く切ったごぼうを、風通しが良い場所で干す。
- 1日~2日程度乾燥させると、完成。
時々裏表をひっくり返して、両面を乾燥させることがポイントです。
すぐに調理したい場合は、3~4時間程度の乾燥でも可能です。
その場合、しっかりと乾燥させたフルドライのごぼうよりも保存期間が短くなってしまうので注意しましょう。
天日干しすることで、ごぼうの味が濃くなりさらに旨味が凝縮されます。
ドライしたごぼうは、料理ではなくお茶として楽しむことをおすすめします。
ごぼうの見分け方
ごぼうは見た目だけでは、なかなか傷んでいるのかわかりにくいですよね。
外側は問題なさそうだけど、切ってみると傷んでいたという経験をした方もいるのではないでしょうか。
ここからは、新鮮なごぼうと傷んでしまったごぼうの見分け方について解説していきます。
見た目からではわかりにくいからこそ、特徴をしっかりと理解しておきましょう。
痛んだごぼうの特徴
傷んでいるごぼうの特徴には、以下のような点が挙げられます。
- 異臭がする
- カビが生えてしまっている
- 乾燥している
- 糸を引いている
- 柔らかい部分やどろどろと溶けている部分がある
ごぼうが上記のような状態になっている場合は食べないようにしましょう。
見た目は問題なくても、異臭がすると腐っている可能性があるので匂いもしっかり確認するようにしてください。
また、本来固いごぼうですが柔らかくなってしまったり皮に張りがない場合は、菌が繁殖してしまっている可能性があります。
極端に曲がっていたり、糸を引いている場合も細菌が繁殖している場合があるでしょう。
ごぼうを購入して間もなくても、保存状態によっては早く傷んでしまう可能性があるので注意してください。
新鮮なごぼうの特徴
新鮮なごぼうの特徴には、以下のような点が挙げられます。
- 太さが均一である
- 細かいヒゲのような根が少ない
- 洗いごぼうの場合は、表面のきめが細かくひび割れていないもの
縦方向に割れているごぼうや先の方がしおれてしまっているごぼうは、鮮度が落ちてしまっている可能性が高いでしょう。
ヒゲのような根が少ないごぼうの方が、土壌環境の良い場所で育った証です。
また一般的に、土付きのごぼうの方が新鮮かつ長期間の保存が可能だとされています。
痛んだごぼうは食べても大丈夫?
いざ中を切ってみると、「色がついている」「中が空洞になっている」と驚いた経験をした方もいるでしょう。
しかし、すぐに捨ててしまってはもったいない場合もあります。
傷んでしまったごぼうとは別に、傷んだように見えて実際は食べられる場合もあるでしょう。
ここからは、まだ食べられるごぼうの特徴を3つに分けて紹介します。
しかし、味や食感は新鮮なごぼうと比べて少し劣ってしまうので早めに食べることをおすすめします。
赤色/ピンクに変色
ごぼうの中が、赤色またはピンクに変色している場合は食べても問題ありません。
ごぼうに含まれているポリフェノールが酸化することで、色がついてしまいます。
ポリフェノールは酸性になると赤くなる性質を持っており、時間が経つにつれて茶色くなります。
ポリフェノールは灰汁の一種ですが、抗酸化作用があるため人体には無害です。
変色を抑えたい場合は、酢水につけておくと酸化酵素の働きを抑えてくれます。
緑色に変色
調理している途中、ごぼうが緑色に変わったという経験をした方もいるでしょう。
ごぼうが赤色やピンク色に変化するのと同じく、ポリフェノールの色素が変化することで起きる現象であるため、食べても問題はありません。
ごぼうに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が、アルカリ性に反応して緑色になります。
こんにゃくやわかめなど、アルカリ性の食材と一緒に調理するとごぼうが緑色になることが多いです。
中がスカスカ
中がスカスカになっているごぼうは、水分が抜けている証拠です。
収穫時期から時間が経ってしまい、水分が抜けてしまうとごぼうの中に空洞ができてしまいます。
鮮度の良いごぼうに比べて、味や食感が落ちていますが食べることができます。
中がスカスカなごぼうは口にしても問題がありませんが、早めに召し上がることをおすすめします。
食感が気になったり、味が落ちていると感じた場合は空洞部分を取り除いたり、細かく刻んで調理するようにしましょう。
詳しくは↓こちら↓もご覧くださいね。
まとめ
ごぼうの賞味期限や適切な保存方法についてご紹介しました。
正しい保存を行うことで、新鮮な状態で長持ちさせることができます。
外見からは傷んでいるのかわかりにくいごぼうですが、食べられるかどうか判断するポイントをしっかりと把握しておくことが大切です。
また、いざ切ってみると中が変色していたり空洞になっていたりする場合でも、食べても問題がない可能性があるということも頭に入れておきましょう。
味わい深さと独特の食感を楽しむための参考になれば嬉しいです。