ふわふわの毛とくりくりの目。大きな耳と長いしっぽが特徴的なチンチラ。愛くるしい見た目から最近はペットとして人気が高まってきました。
一方でチンチラってどんな生き物?ねずみ?ウサギ?猫?と、どんな動物なのか知らないといった声も少なくありません。
そこで今回は「チンチラ」の生態について詳しくご紹介していきます。これからチンチラのお迎えを考えている人は、参考にしてみてくださいね
- チンチラってこんな動物
- 野生のチンチラ
- 野生のチンチラがペットになるまでの歴史
- チンチラのカラー
「チンチラ」ってどんな動物?

まだまだ謎が多いチンチラ。チンチラってどんな生き物なのかご紹介していきましょう。
- げっ歯目チンチラ科の生き物
- 夜行性である
- 人懐っこい性格
- チンチラの大きさは25㎝~30㎝
- チンチラの寿命は約10年と言われている
- チンチラの食事、メインが牧草・副食にペレット
- チンチラのお風呂は砂浴び。水は厳禁!
- チンチラは温度・湿度管理が重要
- チンチラのお散歩はお部屋の中で安全に。お外は危険!
チンチラはげっ歯目チンチラ科の生き物
チンチラは、ほ乳類網の中のげっ歯目・チンチラ科に分類される動物。げっ歯目の大きな特徴は、一生伸び続ける性「歯」です。
チンチラも切歯(前歯)が上下に2本、臼歯(奥歯)が上下左右4本ずつ生えています。げっ歯目の動物は歯が伸びてしまうと食事が摂れず、死に至るケースも。
そのため歯が伸びないように、食べるものには注意が必要です。また虫歯になってしまった場合は、人間みたく治療はできないため歯を抜く必要があります。
少し伸びた程度であれば、動かないように抑えて歯を削る治療をしますが、抜くほど悪化してしまった場合には麻酔をして治療をおこないます。
小動物に麻酔をかけた場合、目が覚める確率は50%と言われるほど負担が大きいのです。虫歯にならないためにも、甘いおやつは極力控えましょうね。
参考記事:新井歯科医院「一生伸び続けるげっ歯類の門歯」
関連記事:大学ジャーナルオンライン「げっ歯類の前歯が伸び続けるための原因物質を発見」
夜行性である
チンチラは夜行性であり、日中はケージの中で寝ている場合がほとんど。体内時計がしっかりしているので、生活リズムをコロコロ変えてしまうとストレスになることもあります。
出来る限り食事やお風呂の時間、お散歩や掃除は決まった時間におこなうのがおすすめです。
人懐っこい性格
チンチラはもともと人懐っこい性格をしており、野生のチンチラであっても人間がいると近づいていくほど。個体の性格にもよりますが、比較的なつきやすい動物と言われています。
しかしお迎えしてすぐに無理やり抱っこしたり、撫でたりすると嫌われるおそれも…。1度警戒心を持たれてしまうと、なかなか心を許してくれません。
チンチラから寄ってきてくれるまでは、触りたい衝動をぐっと抑えて見守りましょう。チンチラが「この家は安心だ!」と思ってくれると膝にのってきたり、撫でで欲しそうに自分から寄ってきてくれたりします。
チンチラの大きさ
チンチラの大きさは、尻尾も含め25㎝~30㎝ほど。体重は400g~600g程度が一般的と言われています。しかし生まれた国によって個体差があり、アメリカ産のチンチラは1㎏を超える子もいるよう。
1歳~1歳半ころまでは体重も増え、どんどん成長します。2歳を超えても体重が増える場合には肥満の疑いがあるかもしれません。肥満は体に負担がかかり、さらには病気につながることも。
こまめに体重を測って、その子のベスト体重を把握しキープしてあげましょう。
チンチラの寿命
チンチラは10年生きると言われています。中には25年生きた長寿チンチラも。小動物の中では長生きする動物であるため、お迎えも慎重におこないましょう。
飼い主さんはこれから就職・引っ越し・結婚・子育てなど生活環境が変わるかもしれません。1度お迎えしたチンチラはその命を終えるまで、あなたのパートナーです。一時の“かわいい”という感情だけでは、難しいかもしれません。
ご自身の将来を思い描いたときに、絶対にそばにいてほしいと思えますか?もしそんな風に思える運命の子に出会えてたら、ぜひともかわいいチンチラとの生活を満喫してみてくださいね。
関連記事:もねペットクリニック「ご長寿チンチラ」
チンチラの食事
チンチラは牧草(チモシー)を主食とし、ペレットを副食としてあげます。
牧草
げっ歯目であるチンチラは、一生歯が伸び続けるため牧草をたくさん食べて歯を削る必要があるのです。そのため新鮮な牧草を、24時間いつでも食べられる状態にしておきましょう。
牧草を食べる量は個体差があるので、自分の子がどのくらい食べているのか量をはかって確認するのもおすすめです。新しく入れた牧草の量をはかり、掃除のときに食べ残した量を確認。いつも食べている量の目安がわかれば、体調不良で食欲不振のときに気が付きやすいです。
ペレット
ペレットは、牧草では足りない栄養を補う役割があります。体重の1%~2%程度の量を目安にあげてみましょう。ただしペレットで歯は削れないので、牧草をメインとして副食程度に。
牧草の食べる量が少ないと感じた日は、ペレットの量を減らすなどして調整してみてくださいね。
チンチラのお風呂
チンチラは水ではなく、砂浴びがお風呂になります。チンチラの毛は1つの毛穴から100本生えているほど、毛の密集度が高いのです。そのため水にはいったり多くの水を被ってしまうと、乾きづらくカビや皮膚の病気の原因になってしまいます。
砂浴びは、チンチラが入れるくらいの容器や砂浴び用の容器を用意します。入れ物の中に、底が隠れる程度の砂をいれましょう。チンチラは砂浴びが大好きなので、1度砂浴びの容器を覚えると、入れ物を見ただけで飛んでくることも。
砂浴びしている姿はとても可愛らしいのですが、大量に舞う砂には注意が必要です。床が砂だらけになったり、近くの家電に入り込んでしまったり。掃除がしやすい場所を選んで、その場所で砂浴びさせると掃除が楽になるのでおすすめですよ。
チンチラは温度・湿度管理が必要
野生のチンチラは湿度0%の寒冷乾燥地帯に生息しているので、飼育環境においても温度・湿度の管理が必要です。そのため一年中エアコンを稼働しっぱなし、なんてお家も少なくありません。
- 温度 : 19℃~23℃
- 湿度 : 30%以下
上記が最適な温度・湿度だと言われています。チンチラは分厚い毛皮を着ているため、特に暑さには弱いです。個体によっては23℃でも耳が赤くなってしまい熱中症の危険がある子も。様子を見ながら、その子にあった温度を見つけてあげましょう。
チンチラのお散歩
チンチラのお散歩は室内でおこなう「部屋んぽ」です。犬のようにチンチラも毎日お散歩が必要になります。ケージの中でずっと飼っていてはストレスに。
そして部屋んぽの時間が1番仲良くなれるチャンスでもあるのです!体内時計がしっかりしているチンチラは、毎日のお散歩の時間を覚えてくれる子が多いです。中にはいつも決まった時間になるとお散歩を催促してくる子も。
できれば毎日時間を決めて、チンチラ遊ぶ時間を作ってみてはいかがでしょう。
部屋んぽでも注意が必要!
チンチラは好奇心旺盛でなんでもかじってしまいます。部屋んぽだからといって、好きに遊ばせてしまては、大切なものや家具などがチンチラの歯型だらけ…なんてことになりかねません。
また、家電等のコードもかじってしまい感電したなんて事故も過去にはありました。チンチラもひともストレスなく遊ぶには、事前の対策がかなり重要です。
柵で囲ってお散歩スペースを作ったり、コード類は対策グッズで保護したりと工夫してみましょう。
外での散歩は厳禁!
あげまれに小動物用のハーネスをつけて外をお散歩させているひともいますが、かなり危険なのでおすすめできません。
チンチラは見た目のわりに体や骨は細くなっています。ハーネスをつけている最中に物音にびっくりして急に走り出した場合、骨折の危険がかなり高くなるのです。
また、チンチラはもともと日本には生息していない生き物なので、日本の気候には適していません。そのため、外でのお散歩はチンチラにとって不快なものになってしまいます。
そして万が一逃げ出してしまったとき、外敵が多い外では生きていくことができません。
外に生えている草や落ちているゴミにも注意が必要。チンチラは体の構造上“吐く”ということができません。よって外の害のある草や虫などを食べてしまった場合、吐くことができずに中毒を起こす場合もあるのです。
チンチラはカラーが豊富

昨今、ペットとして売られているチンチラはカラーもさまざま。お店によって呼び名が変わる場合もありますが、大まかには下記の種類に分類されています。
- スタンダードグレー
- モザイク(パイド)
- ホワイト
- ピンクホワイト
- シナモン(ベージュ)
- ブラックベルベット
- エボニー
- バイオレット
- サファイア
- ゴールドバー
- タン(チョコ)
- ブラウンベルベット
チンチラのカラー
・スタンダードグレー(ナチュラルとも呼ばれる)

野生に生息していたカラーで最も多く販売されています。全体的にグレーでお腹が真っ白。
・モザイク(パイドとも呼ばれる)

出典:熱帯倶楽部
スタンダードグレーの次によく見かけるモザイク。全体的に白・グレー・黒が混ざっており、個体によって模様がさまざまなのが特徴。耳はグレー。
世界ではモザイクと呼びますが、日本ではパイドと呼ぶことが多いです。
・ホワイト

出典:熱帯倶楽部
名前のとおり全身ほぼ真っ白。耳がピンクであり頭やしっぽの付け根にベージュが混ざることも。目がぶどうっぽい色の子や黒・茶色と色に幅があります。
・ピンクホワイト

出典:チンチラハウス
他の色が混ざっておらず、全身真っ白。目が赤っぽく、耳はピンクなのが特徴になっています。
・シナモン(ベージュとも呼ばれる)

出典:熱帯倶楽部
全体的に薄い茶色でお腹は真っ白。目は黒から赤っぽい色までさまざまです。耳はピンクですが、年齢を重ねるごとにシミのような柄が。
お母さん・お父さんが両方シナモンであった場合、子供はシナモンよりも薄いベージュの子が生まれ、「ホモベージュ」と呼ばれることもあります。
・ブラックベルベット

体のほとんどが真っ黒の毛で覆われていますが、お腹だけは真っ白なのが特徴。
どのカラーの子よりも毛並みの手触りがいいとされています。
白と黒の境目は個体によってさまざま。割とはっきりと白黒に分かれている子もいれば、グラデーションのようになっている子もいます。
・エボニー

出典:熱帯倶楽部
ブラックベルベットと違い、お腹まで全身真っ黒。お口ピンクがよく映えます。両親のカラーによって黒の濃淡具合に変化も。
・バイオレット

全身がすみれ色でお腹は真っ白。耳が薄いグレーになっています。エボニー同様、両親のカラーによって濃淡があり、目は黒色。希少種のため高額で販売されている場合が多いです。
・サファイア

グレーやバイオレットに似た色をしていますが、グレーよりかなり色が薄くバイオレットよりも青みがかった毛色をしています。
お腹は真っ白で、耳は薄いグレー。ペットショップに入荷されるのが稀でなかなかお目にかかれないカラーです。店舗で見かけれたラッキーかもしれません。
・ゴールドバー

出典:小動物専門店mou
一見ホワイトに見えるゴールドバーですが、光があたると背中のあたりが金色っぽく見えるのが特徴。ゴージャスな見た目からほぼ店舗への入荷はなくブリーダーと直接取引で購入されるひとがほとんどです。。
中にはゴールドバーをどうしても飼いたいがために、生まれる前から予約しているひとも居るくらい人気のカラー。
ホワイト同士の繁殖は「致死遺伝子が生まれる」とされています。しかしゴールドバーはホワイトではないため、ゴールドバー同士の繁殖をしても致死遺伝子が生まれることはありません。
しかし、カラーの判断が難しい場合には専門知識がある人に確認をしてからにしましょう。
・タン

出典:ペットステーション
全身濃い茶色で耳はピンクです。チョコと呼ばれることもあります。
・ブラウンベルベット

出典:ペットステーション
全身濃い茶色で、お腹だけ真っ白。耳はタン同様ピンク色をしています。
野生のチンチラはもともと「スタンダードグレー」のみでした。ペットとして飼われるようになってから、ブリーダーによる改良や突然変異で現在のようなたくさんのカラーが生まれたのです。
参考記事:チンチラ情報室「チンチラの品種」
「アンゴラチンチラ」の誕生

出典:小動物専門店mou
チンチラはカラーだけではなく、品種も増えてきています。野生のチンチラやよく見かける種類の品種は、毛が短くストレートの毛並みがほとんど。そのためチンチラには長毛種や巻き毛の種類はいないとされてきました。
しかし、研究により巻き毛や長毛のチンチラが誕生し、最近日本でも見かけるようになってきたのが「アンゴラ」と呼ばれる品種。希少種とされ30万円以上の値段がつくことも。
一般的なチンチラに比べ、体のサイズも大きく、毛の量も多くなっています。
まとめ
- チンチラはげっ歯目チンチラ科の生き物で歯が伸び続ける
- 夜行性であり、昼は寝ている
- 人懐っこい性格
- チンチラの大きさは25㎝~30㎝・寿命は約10年
- チンチラの食事、メインが牧草・副食にペレット
- チンチラのお風呂は砂浴び。
- チンチラは温度・湿度管理が重要
- チンチラのお散歩はお部屋の中で部屋んぽ
家に帰るとペットがお出迎え、なんてとても幸せですよね。しかしお迎えする前に今一度その子の生態について詳しく調べてみましょう!間違った飼育方法で、お迎えした子も飼い主さんもストレスがかかってしまっては大変なことに…。
準備をばっちり整えたらチンチラと一緒に、最高に幸せな時間を過ごしてみてくださいね。ふわふわもふもふの虜になること間違いありませんよ。
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